
美しい姿勢と健康のための運動法
身体のバランスを取り戻し緊張を緩める運動法で無理のないものですが、自己責任で行って下さい。痛みが出たりかえって緊張するようでしたらやり方を間違っているか身体に合っていない可能性がありますので止めることをおすすめします。
・体重を感じる : 体重の感覚を取り戻すために行います。お風呂の湯船につかったまま栓を抜きます。湯の減りや態勢により体重のかかる場所や重さが変わっていきます。最後の1cmでも変化しますので感じきって下さい。現代生活の中で固まった身体が感覚と柔らかさを取り戻していきます。
・倒れる練習 : 無駄な力を抜くためにおこないます。壁を後ろに壁から5cmぐらい離れて足を平行にして立ち、全身の力を抜いて後ろに倒れます。力が抜けていれば後頭部はうちません。できなければ最初は尻餅をつく感じでやってみましょう。足の裏を体重が移動していくのを感じながらおこないます。
・万歳運動 : 胸の筋肉を延ばすためにおこないます。肩凝りなどに効きます。ひじを伸ばして上に手をあげそのまま頭ごと仰け反ります。胸の筋肉が延びるのを感じて下さい。
・体のブラブラ運動 : 体の固さをとるためにおこないます。右へ左へと手を振り体をねじります。顔も同じ方向にねじり、真後ろから反対側まで見ます。戻りはできるだけ力を抜いて反動をつかいます。
・側方重心移動のための運動 : 歩行時の正しい重心移動を回復するためにおこないます。まず脚を開いて立ちます。ラジオ体操の時のように片手をあげて体を横に曲げます。この時腰は体を曲げた方向と逆の方向(手をあげた側)に移動し体重は手をあげた側の足に乗ることを確認します。ちなみに体を前に曲げた時は腰と体重は後ろに移動し、体をそらせたときは腰は前に出て体重はつま先に乗るのが良いバランスです。
・体幹のねじれをとるストレッチ : 骨盤や体のねじれをとるためにおこないます。まず正座をします。一方の手を膝横に指先を足先の方に向くようにつき、もう一方を正面の方に向くように手首を合わせてつきます。そのまま両手を「中指−手首の中心−中指」でつくられる線上に開いていきます。これに合わせて体を斜前方に倒し顔もそのままひねります。両側やって左右差をみます。
・ひざのお皿とひざ関節へのストレッチ : ひざを伸ばすためにおこないます。壁を後ろにできる限りおしりを壁に押し付けて脚をのばして座り、お皿の手前に手をおきます。お皿を足先に向かって押しながらひざ裏も延ばします。ストレッチは全て、痛いほどはしないこと。グイグイ動かさずにじわーっと圧をかけて筋肉が延びるのを感じます。
・大腿内旋位でのアキレス腱ストレッチ : 脚のねじれや、それによるO脚を直すためにおこないます。真直ぐ立ち片足を一歩後ろへ引きます。足先はその位置のまま腰もひねらないで、かかとを外へすべらせます。ふらつく人もいますので両手で何かにつかまりながらしてもいいです。後ろ足のかかとをつけたまま膝を伸ばして、前膝を曲げて、後ろ足のストレッチをおこないます。じわーっとすること。左右の足を同じ開き・同じ角度でおこない左右差をなくしていきましょう。
・斜滑降の練習 : 足首ひざ股関節等のバランスを回復するためにおこないます。階段に横向きに立ち左右の足の段を変えます。背筋は伸ばして腰を入れ下の脚は膝を伸ばして足は平行に1分ぐらい立ちます。ふらつくことがありますから安全第一です。
・腕や手首のブラブラ運動 : 腕や手の凝りや痛みをとるために手もプラプラひねりましょう。無理に揉むよりはストレッチをおすすめします。
・金魚運動 : 仰向けに寝て身体を伸ばして床の上を魚のように泳ぎます。全体的な緩和に効果的です。
・脚のブラブラ運動 : 股関節のかたさをとるためにおこないます。仰向けに寝て脚を伸ばし、かかとは浮かずそれほど動かさずに足先をプラプラ横に振りましょう。
・かかとを押し出す練習 : 股関節等の調節のためにおこないます。仰向けに寝て足を伸ばし左右交互に、かかとの内側を下へ(体軸足方へ)押し出すように脚から全身を伸ばします。
・腰を入れる運動 : 腰を入れるためにおこないます。腰を安定させるので腰痛にもいいです。生気の抜けた所謂「腰抜け」状態から脱し、生命活力を回復します。まず仰向けに寝ます。いままでのトレーニングも活かし可能な限り脱力します。足の先から脚、おしり、腰、背中、肩甲骨から肩、腕、手の先まで、おなか、胸、頸、あご、顔から頭の筋肉まで脱力して重力を感じます。それから仙骨の上で背骨の一番付け根の部分に意識を送り、そこだけに力を入れます。腰がそる方向の動きですが、骨盤や腰が動くとしても数ミリ程度です。
・顎を引く運動 : 顎を引き頭を背骨に載せるためにおこないます。頸の凝りやそこからくる頭痛・不眠などに効果があります。対人関係に弱い人にも良好です。「腰を入れる運動」の時のように仰向けに寝て全身脱力をおこないます。脱力確認後、頸の気管の裏に意識を送り、そこだけに力を入れます。顎が引かれ後頭部の付け根が延びる方向の動きですが、動いても数ミリ程度です。動き過ぎたり頭が浮くようでしたら他のところに力が入っており逆効果です。
・下部僧坊筋筋力トレーニング : 肩甲骨を下げて肩の緊張を落とすためにおこないます。肩凝りや背中の張りに効果的です。滑りのよい床などに仰向けに寝て肩甲骨が床についているのを感じます。それから肩甲骨を腰の中心に向かって滑らせます。肩甲骨同士が近付くようでしたら別の筋肉を使っている可能性があり逆効果です。慣れてきたら立ったままやってみて下さい。
・全呼吸 : 肺活量をあげて身体を活性化します。落ち着きを取り戻し良く眠れますし、朝に弱い方にも効果的です。長生きは長い息です。吸う時はまずお腹に息を入れてふくらませます。それからさらに吸って胸を横に広げます。まだまだ吸って胸の骨を天にあげます。吐く時は肩を前に出さずに、下部僧坊筋を使いながら肩を後下方にさげ背中で吐きます。腰で吐いて側腹で吐いてお腹を絞って吐ききります。呼吸は必ず鼻ですること。口呼吸はのどを痛めやすく風邪をひきやすくなります。
・立つ練習 : 疲れず、他人に左右されず、落ち着いて、いつも自分でいるために真直ぐ立ちます。肩幅未満で脚を開き、足先は開かず膝を伸ばし、腰は入って腹は引き締まり、胸を張って顎を引き、頸が座って顔は正面を向き、頭が背骨に乗って重心は両足のくるぶしの間に落ち、完全に脱力した状態で立つ姿は美しいです。
・歩く練習 : 大またで、小またで、時には足を平行にそろえて置きその場で、腰を切って歩く練習をします。膝は平行に進退し腰と股関節は逆方向に回旋し、上体はそれほど振れません。椅子に座ったままでもできます。
昔の人は身体や人や物のことをよく知っていました。このことは諺や言い回しによく残っています。例えば、考えの固い人を「石頭」と言いますが、頭蓋骨の動きが悪く石のようです(後には頭皮下に水分や脂が溜まりちょっと押すと柔らかく感じます)。それから「手も足も出ない」状態を長く続けた人は手足の筋肉が縮んで硬くなり関節に痛みが生じることがあります。「心身一如」とも云います。心理状態と身体状態には関連性があるのです。「病(やまい)」は意が止むですし、病気は気が病んでいます。みなさんも一度思い出して考えてみてください。余談ですが、「おへそで茶を沸かす」のは笑ったときに茶釜を置くとグラグラいうからでしょうか。笑いすぎるとおなかが熱くなりますが、まだ100℃を越えたことはありません。